第二回 高脂血症と動脈硬化
はじめに)
高脂血症とは、血液の中の脂肪成分が異常に高くなっている状態。
主にコレステロールや中性脂肪(トリグリセライド)。
これらは体にとっては必要不可欠なものである反面、過剰に存在すると、動脈硬化の原因となる。
動脈硬化が進行すると、脳卒中、心筋梗塞などを引き起こす。
原因)
カロリーオーバー、動物性脂肪の取り過ぎ、運動不足、肥満、食物繊維の摂取不足、加齢、ストレス、遺伝など。
治療法)
動物性脂肪を控え、植物性脂肪をとる。 食物繊維を多く取ることにより、余分なコレステロールを体外に排出すること可能。
運動療法では、最も手軽で効果があるのは毎日のウォーキング。 少し息が切れるくらいの速さで、出来れば30分以上続けて下さい。
体内にある中性脂肪を燃やし、善玉(HDL)コレステロールも増える。 運動療法や食事療法で効果が無い時、あるいは食事療法や運動療法が守られない患者さんは、薬物療法。 ただし薬を飲んでいれば食事療法や運動療法をしなくてもいいということにはなりませんのでご注意下さい。
動脈硬化)
動脈が硬くなることを動脈硬化といいます。
加齢により個人差はありますが必ず動脈硬化は進行していきます。
危険因子には、加齢、家族歴、喫煙、高血圧、肥満、糖尿病、高トリグリセライド血症、低HDLコレステロール血症、男性45歳以上それから閉経後の女性。
高脂血症も動脈硬化も自覚症状が無いことが治療を難しくしている。
治療を確実に行うには個人の自覚が重要である。